実習期間中の効果的な学習方法を伝授してほしい。
「なぜ実習を受ける必要があるのか?」の動機付け指導が重要です。
この事例では受け持ち患者さんの疾患・治療・症状について、ホリスティックな理解を促進する関連図をうまく活用することを提案しました。
実際に私が看護実習を行っている時に、記録は書いてくるのですが、アセスメントが不適切であると思われる学生に関連図を書かせてみたところ、病態と症状、合併症の→の前後や方法がが正しく理解されていませんでした。
「関連図が書けない」のではなく「関連図が理解出来ていない」と判断し、関連図にありがちな細かな約束事(基礎疾患には実線の□で合併症には点線の□顕在化している問題には実線の→、リスク状態は 点線の→等)を取り払って、自由に「関連させ」て繰り返し関連図を書かせてみたところ、この学生はわずか2週間で動脈硬化症の病態、治療、合併症を理解し、看護計画が立てられるようになりました。
関連図を書く作業を繰り返すことで、頭の中に散乱している知識が整理され、繋がっていったと思われます。