
私が最初に先生の講義を受講したのは、看護師国家試験対策でした。私は成績があまり良くなかったので、先生に出会えなければ看護師国家試験に合格できなかったかも、と思います。
看護師になってから総合病院に就職し、慢性期の病棟で働いていました。しかし、卒後3年目の春の異動で、私はICUへ配属されることが決まりました。想像もしていなかった異動であり、自分の看護に自信がない私は、思わず看護部長の前で泣いてしまいました。病院を辞めるわけにもいかず、かといってこのままICUで働いたら患者さんに迷惑がかかる・・・そう思った私は、三井先生にお願いして「2度目の国家試験対策講座」を受講することにしました。
先生の講義は、解剖生理を基に疾患の説明をしてくれるので、わかりやすいからです。毎週1回、先生の講義を受けて看護業務に関する質問にも個別に答えてもらい、先生に怒られ励まされながら勉強を続けました。そのおかげで、私は病院を辞めないでICU勤務を続けることができました。
あれから5年経ち、私も後輩を指導する立場になりましたが、(先生だったらなんて言うかな)と、考えながら日々指導しています。